特集 原因が明らかになった皮膚病
臨床例
多発皮下膿瘍がCrohn病診断の契機となった壊疽性膿皮症
吉野 裕美子[大井]
1
,
吉田 哲也
,
舟槻 晋吾
,
尾藤 誠司
,
高林 馨
,
浦岡 俊夫
,
福田 知雄
1国立病院機構東京医療センター 皮膚科
キーワード:
Crohn病
,
Prednisolone
,
Sulfasalazine
,
下血
,
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
膿瘍
,
膿皮症-壊疽性
Keyword:
Abscess
,
Diagnosis, Differential
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Drug Therapy, Combination
,
Melena
,
Prednisolone
,
Sulfasalazine
,
Pyoderma Gangrenosum
pp.145-148
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018215402
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<症例のポイント>多発皮下膿瘍を契機にCrohn病と診断された1例を経験した。当初細菌感染に伴う多発皮下膿瘍と考えたが、抗菌薬に不応であり、診断に苦慮した。再度問診をとったところ、血便が1日5、6回あり、多発皮下膿瘍は消化器症状を伴う壊疽性膿皮症と考えられた。壊疽性膿皮症としては非典型ではあったが、大腸内視鏡を施行し、大腸型Crohn病の診断に至った。
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