特集 肝臓病と皮膚疾患
臨床例
C型慢性肝炎に対するPEG-IFN+RBV療法で改善した扁平苔癬
田畑 敦子
1
,
田中 厚
,
宮崎 和廣
1亀田総合病院 皮膚科
キーワード:
Ribavirin
,
鑑別診断
,
生検
,
苔癬-扁平
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患-下肢
,
肝炎-C型-慢性
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Lichen Planus
,
Leg Dermatoses
,
Ribavirin
,
Hepatitis C, Chronic
pp.255-258
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015144266
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<症例のポイント>ペグインターフェロン(以下、PEG-IFN)+リバビリン(以下、RBV)療法で改善した扁平苔癬の1例を経験した。PEG-IFNおよびRBVは、C型肝炎ウイルス(以下、HCV)に関連した扁平苔癬(以下、HCV-ALP)を増悪させたという報告があるが、一方で改善した例も報告されており、治療の選択肢として考えられた。HCV-ALPでは、それぞれの治療薬が互いに影響を及ぼす可能性があり、治療に際しては肝炎と皮膚症状の双方に対する十分な観察が重要である。また、皮膚症状に加え、HCVの除去およびHCVによる発癌の抑制といった観点からも検討することが肝要である。
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