特集 代謝異常症・沈着症
超低出生体重児における亜鉛欠乏症の1例
廣川 悠季
1
,
北澤 智子
,
松岡 摩耶
,
村上 富美子
,
足利 朋子
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 皮膚科
キーワード:
亜鉛
,
欠乏性疾患
,
経口投与
,
発疹
,
超低出生体重児
,
Polaprezinc
Keyword:
Administration, Oral
,
Deficiency Diseases
,
Exanthema
,
Zinc
,
Infant, Extremely Low Birth Weight
,
Polaprezinc
pp.329-333
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200150
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症例は在胎25週2日に790gで出生した女児で、生後3ヵ月頃より口囲・陰部・臀部に紅斑とびらんが出現した。小児科外来を受診、口囲にベタメタゾン吉草酸エステルの外用、陰部・臀部にジメチルイソプロピルアズレン軟膏と亜鉛華軟膏の外用を行なったが改善せず、発熱も認めたため、皮膚科へ初診となった。臨床症状および血清亜鉛濃度が低値を示したことから亜鉛欠乏との診断され、栄養方法として母乳と亜鉛含有量の多い人工乳に変更し、更にポラプレジンクの内服を開始したところ、皮膚症状は11日後に軽快した。
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