治療
Mohs軟膏による皮膚癌治療
長田 厚
1
,
許 明和
,
萬利乃 寛
,
塚本 克彦
1山梨県立中央病院 皮膚科
キーワード:
頭頸部腫瘍
,
軟膏剤
,
乳房腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
致死的転帰
,
Mohs軟膏
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Head and Neck Neoplasms
,
Ointments
,
Skin Neoplasms
,
Fatal Outcome
,
Mohs' Paste
pp.567-571
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014259180
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Mohs軟膏は,1930年代,Frederic E. Mohs医師が創始したchemosurgery(化学外科療法)で,顔面や外陰,肛囲などの癌に対して塗布し,組織固定後に顕微鏡検査を行い,癌を必要かつ十分に切除するために考案されたものである1).この応用として, 手術治療が困難な皮膚悪性腫瘍にMohs軟膏を塗布し,組織を固定することにより局所のコントロールをつけるMohs軟膏療法がある.大きさや合併症などによる切除困難例や手術拒否例,皮膚転移例などに対し腫瘍の縮小効果が期待できる.また腫瘍からの出血,滲出液,悪臭,感染などのコントロールが可能となり,患者本人や周囲の家族, 介護者のQOLの改善につながるものである.(「はじめに」より)
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