特集 皮膚真菌症(7)
臨床例
下腿に多発性膿瘍を形成した原発性皮膚アスペルギルス症
一角 直行
1
,
村田 洋三
,
熊野 公子
1兵庫県立がんセンター 皮膚科
キーワード:
アスペルギルス症
,
膿瘍
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚疾患-真菌性
,
日和見感染
Keyword:
Abscess
,
Aspergillosis
,
Dermatomycoses
,
Leg Dermatoses
,
Opportunistic Infections
pp.1057-1060
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014102885
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<症例のポイント>自験例では、経毛包的なアスペルギルスの侵入を示唆する像を病理組織学的に確認することができた。これは原発性の皮膚アスペルギルス症であることを支持する所見であるとともに、膿瘍形成に至る機序を病理組織学的に推測することができた。皮膚原発性なのか、続発性なのかの区別は、通常内臓病変の有無でのみ議論されるが、今回の経験からは、皮膚症状の位置(真皮か皮下か)も、この区別に有用であると思われる。
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