日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
HIV感染 最新の疫学・臨床・治療
杉浦 亙
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1国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター感染免疫研究部エイズ治療開発センター
キーワード:
AIDS
,
HIV Infection
,
感染症予防
,
抗HIV剤
,
感染症伝播
,
男性同性愛
,
高活性抗レトロウイルス療法
,
ウイルス薬剤耐性
Keyword:
Acquired Immunodeficiency Syndrome
,
Communicable Disease Control
,
HIV Infections
,
Anti-HIV Agents
,
Disease Transmission, Infectious
,
Homosexuality, Male
,
Antiretroviral Therapy, Highly Active
,
Drug Resistance, Viral
pp.781-787
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021854
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・厚生労働省エイズ動向委員会の最新の報告によれば、現在16879人のHIV/AIDS症例が報告されている。・わが国のHIV感染流行の主体は「日本人」、「男性」、「男性同性間性的接触(MSM)」そして「サブタイプB」である。・新規HIV/AIDS診断症例における薬剤耐性変異の保有率は8.5%前後を推移している。・今日薬剤耐性による多剤併用療法(HAART)の失敗は少なく、1.54%にとどまっている。・抗HIV薬の進歩に伴い、治療レジメも変わりつつある。・ワクチンに替わって抗HIV薬による感染予防戦略が検討されつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2010