特集 小児外科医が押さえておくべき薬剤―薬剤の使用法と注意点―
便秘症:モビコール®
渡邉 佳子
1
,
浮山 越史
1
,
加藤 源俊
1
Yoshiko Watanabe
1
,
Etsuji Ukiyama
1
,
Mototoshi Kato
1
1杏林大学小児外科
pp.622-627
発行日 2026年6月25日
Published Date 2026/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001580
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
小児における腹痛の最も一般的な原因の一つは便秘症である。生命予後に直結する疾患ではないものの,日常生活への影響は大きく,慢性便秘症は成人・小児ともにQOLを有意に低下させることが報告されている1)。さらに,慢性便秘症は長期予後にも影響を及ぼす可能性が示唆されており,発症した慢性便秘症の約25%が成人期まで症状が持続するとの報告もある2,3)。そのため,小児慢性機能性便秘症に対する適切な治療戦略の確立は重要な臨床課題である。近年,国内外の診療ガイドラインでは浸透圧性下剤であるポリエチレングリコール(PEG)製剤が第一選択薬として推奨されている4~8)。わが国ではPEG製剤としてモビコール®が使用可能となり,小児便秘症の治療戦略は大きく変化した。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

