特集 医療安全と事故・紛争対応への実際
医療安全
死亡診断書記載の問題点
内ヶ崎 西作
1
Seisaku Uchigasaki
1
1東京医科大学基礎社会医学系法医学分野
pp.1050-1055
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001339
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はじめに
多くの医師が一度は死亡診断書を書いたことがあるだろう。死亡者の「死亡の事実」「死因」,そして「死亡日時」を証明するのが死亡診断書で,医師と歯科医師のみが交付できる。その書き方にはお作法があり,そのお作法を逸脱したり,所定の欄に記載されるべき事柄が異なっていたりすると,交付者である医師や所属する医療施設のレベルや質に疑問を持たれる場合がある。家族と何らかの問題を抱えているような場合にいい加減な書き方の死亡診断書が手渡されると,その医師や医療施設への印象はますます悪くなる。ここで今一度,死亡診断書の意義,死亡診断書の書き方のお作法と注意点などについてあらためて確認する。

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