特集 門脈血行異常に対する治療up to date
高アンモニア血症と内科的治療
乾 あやの
1,2
,
藤澤 知雄
1,2
Ayano Inui
1,2
,
Tomoo Fujisawa
1,2
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
2日本小児肝臓研究所
pp.459-461
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000813
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はじめに
門脈血行異常に関する医学用語の用い方に若干の相違がある。本特集は門脈血行異常のなかでも先天性門脈体循環シャントが中心であり,先天性門脈体循環シャントは欧米の論文では “Abernethy malformation” の記載があるが,これは欧州最古の病院とされるSt. Bartholomew’s Hospitalの外科医だったJohn Abernethyが1793年(和暦では寛政5年)に英国のRoyal Society of Londonが発行する科学雑誌に投稿した論文 “Account of two instances of uncommon formation in the viscera of the human body” にて題した門脈血行異常症に敬意を表して用いられることが多い1,2)。
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