特集 検査・処置・手術の合併症:予防と対策
検査・処置
小児人工呼吸器
梅津 昭宏
1
Akihiro Umezu
1
1東京都立小児総合医療センター臨床工学技士
pp.1169-1173
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000628
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はじめに
わが国では,多くの人工呼吸器が各医療機関で使用されている。これらの人工呼吸器のほとんどは海外メーカーで製造され,輸入販売されているものである。そのため各装置の回路内圧,換気量の計測法,ディスプレイの表示法,設定値の入力方法などは,機種によってさまざまである。さらに,換気量や気道内圧の測定精度の違い,自発呼吸に対するトリガー感度にも差異がある1)。使用する人工呼吸器回路との組み合わせによって換気量,換気圧の測定誤差は大きくなる。特に超低出生体重児では,成人と比べると1回換気量が数mLと少なく,より精密な呼吸管理が要求されるため注意が必要である。
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