特集 喉頭・気管病変 治療の工夫と予後
気管軟化症に対する治療アルゴリズム
畠山 理
1
Tadashi Hatakeyama
1
1兵庫県立こども病院小児外科
pp.1082-1085
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000606
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はじめに
気管軟化症は,気管壁の脆弱性や外因性の圧迫,膜様部の内腔への突出などにより,呼気時に気道の内腔を保持できないために生じる閉塞性疾患である。成因はさまざまで治療法も異なるため,治療アルゴリズムといってもいわゆるフローチャートのように単純化するのは困難である。前田らが2011年に気管軟化症の治療アルゴリズムについて1),2014年に手術適応とタイミングについて2)報告しているが,本稿ではその後の新しい知見を加え報告する。また代表的な外科治療法の詳細については別稿に譲るが,その他の治療法について本稿で多少触れることとする。
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