特集 希少固形がんの診断と治療
疾患登録
加藤 実穂
1
,
瀧本 哲也
1
Miho Kato
1
,
Tetsuya Takimoto
1
1国立成育医療研究センター小児がんセンター小児がんデータ管理科
pp.820-823
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000534
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はじめに
わが国において小児がんは毎年新規に約2,000~2,500例発症し,そのうち固形腫瘍は約半数を占めることが知られている(図1)1)。また近年の小児がん治療成績の向上に伴い,毎年約1,400名が新たに小児がんサバイバーとなると報告されている2)。しかし小児がんについて正確な診断名で全数の把握を行い,かつその延長線上でサバイバーの追跡調査を行う体制が現時点で存在しないため,これらの数値はあくまで推定値であり,どの程度実態を反映しているかは不明である。
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