特集 ロボット支援手術
ロボット支援下手術に対する看護師教育プログラム
梅澤 雄一
1
Yuichi Umezawa
1
1群馬県立がんセンター手術室
pp.516-520
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000443
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はじめに
da Vinciサージカルシステム(以下ダビンチ)による手術は年々増加傾向にある。特に2019年の診療報酬改定で保険適用枠が拡大してからさらに導入施設は増加しており,現在日本全国で約500台のダビンチが導入されている。また,導入施設の規模は大規模病院だけでなく,当センターのような中規模病院が増加傾向にある。当センターの手術室看護師は,看護師長を含め17名であり,診療科チーム制で手術を行うにはスタッフ数が少なく,チーム制でダビンチの教育を行うことが難しい状況であった。また,当センターの臨床工学技士(ME)は1名で,手術室に常駐することが難しいため,機器のトラブルや緊急事態による術式変更に対応できる看護師を育成する必要があった。そこで,これらの状況を考慮した当センター独自の教育プロブラムを作成し,ロボット支援下手術の看護師教育を実施したため,その経緯と効果を報告する。
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