特集 巨大臍帯ヘルニア治療update
臍帯ヘルニア治療の最近の問題点と長期経過
出生前診断された臍帯ヘルニアにおける人工妊娠中絶を含めた転帰に関する検討
梅田 聡
1
,
臼井 規朗
1
Satoshi Umeda
1
,
Noriaki Usui
1
1大阪母子医療センター小児外科
pp.1231-1236
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000318
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はじめに
新生児腹壁異常は,臍帯ヘルニア(以下,本症)と腹壁破裂に大別される。出生前診断例が多いことは両疾患に共通しているが,腹壁破裂が予後良好であるのに対し,本症は重篤な染色体異常や多発奇形を合併する症例が多く,一般に予後不良とされる。それゆえに出生前診断された本症では,しばしば人工妊娠中絶などの消極的治療方針を取られることがある1,2)。
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