特集 小児外科を取り巻く最新テクノロジー
小児がん領域のliquid biopsy
兒島 正人
1,2
,
藤解 諒
1
,
栗原 將
1
,
佐伯 勇
1
,
檜山 英三
2
Masato Kojima
1,2
,
Ryo Touge
1
,
Sho Kurihara
1
,
Isamu Saeki
1
,
Eiso Hiyama
2
1広島大学病院小児外科
2広島大学自然科学研究支援開発センター
pp.1022-1027
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000257
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はじめに
小児がんは,わが国において年間2,000~2,500人程度の発症で,そのなかに100種類以上のがん種が存在し,そのすべてが希少がんである1)。正確な診断,治療のためには組織学的特徴だけでなく,分子生物学的マーカーを検討する必要があるが,そのためには原発腫瘍組織(あるいは再発転移巣)の開創生検が必要となる。しかし小児の場合,ほとんどの例で全身麻酔が必要で,侵襲度は高く,生検にはリスクを伴う。
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