特集 止まらない血液・固まりすぎる血液,さてどうする?
各論 出血性疾患
出血性線溶異常症
鈴木 優子
1
Yuko Suzuki
1
1浜松医科大学医学部医生理学講座
pp.679-683
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002987
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はじめに
線維素溶解(線溶)系の異常によりなぜ出血なのか,できた血栓を溶かせないので血栓症ではないか,としばしば言われる。本特集のテーマである「止まらない血液」において,血小板・凝固機能不全では確かに止まらないが,「いったん止まったけどまた出てきて止まらない血液」は,止血血栓形成後の早期溶解を意味し,線溶系の異常,つまり線溶抑制因子の機能不全による出血を示す表現としてかつて用いられていた「後出血」とよく合致する。血小板・凝固機能は正常,しかしこのような特徴の出血が続くときには,過剰な線溶反応が原因の候補となることをぜひ医療に携わる方々に知っていただき,線溶系の機能検討をご考慮いただければ幸いである。

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