特集 AIとともに育つ医療─小児医療の新しいかたち
研究支援(AI in Pediatrics Research)
医療ビッグデータ:システム構築とAI活用
中島 直樹
1
Naoki Nakashima
1
1九州大学大学院医学研究院医療情報学講座
pp.303-306
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
1980年にアルビン・トフラー[Alvin Toffler(1928~2016)]が著書『第三の波(The Third Wave)』でdigital transformation(DX)のコンセプトを初めて示した1)。DXは,農業革命(狩猟から農耕へ),産業革命(農耕から工業へ)に続く人類史上三つ目の社会革命であるという。近年の深層学習や生成AI(artificial intelligence)の出現・発展はまさにその実現を予感させる。Googleの首席研究者のレイ・カーツワイル[Ray Kurzweil(1948~)]による2024年の著書『シンギュラリティはより近く』では,人間がもつあらゆる認知的タスクを実行できるAIが2029年に実現すると予測している2)。それにより2030年代に医学にも大きな革命が起きる時期が訪れるという。今からほんの4年後である。日本では緊迫した雰囲気はあまりみられないが,日本を含めて世界全体がそのうねりに引きずり込まれることは避けられないであろう。医療も決して例外ではない。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

