特集 未来を育む:青少年を支えるスポーツ医学
各論 疾病がある児童のスポーツ
アレルギー疾患をもつ子どもとスポーツ―スポーツから,その先の人生へ
井上 徳浩
1
Norihiro Inoue
1
1国立病院機構大阪南医療センター小児科
pp.36-42
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002828
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はじめに─小児科医とスポーツ
スポーツに関連する診療は,運動器疾患を扱う診療科の領域という印象をもたれがちである。しかし実際には,内科的な側面から子どもが運動を始める際の相談に始まり,一流選手として活躍する段階での健康管理まで,小児科で担うべき役割は多岐にわたる。成長の過程を長期的に見守り,その子どもとともに歩むことは小児科医の重要な使命の一つである。近年は,疾患による「制限」から,子どもの可能性を広げ「できることを支援する」方向へと変化してきた。さらに,従来の考え方のなかには新たなエビデンスによりスポーツとの関係が見直されたものもある。小児科医は最新の科学的根拠に基づき,社会へ正確な判断を発信し続けることが求められる。

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