特集 いま話題の5歳児健康診査を詳しく学ぶ
各論 5歳児健診そのあとに―フォローが大切!
5歳児健診を子どもの支援に活かす―教育との連携:就学相談・教育相談の実際
鳥居 深雪
1
TORII Miyuki
1
1神戸大学名誉教授
pp.701-704
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002414
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はじめに
知的障害を伴わない発達障害は,従来の乳幼児健康診査(1歳6か月児,3歳児)では気付きにくく,問題なしとして通過してしまう例が多い。保育所・幼稚園・子ども園(幼稚園等)に入園し集団生活が始まると,多動性・衝動性などの行動上の問題や社会性の問題が顕在化する。5歳児健康診査(5歳児健診)の情報が,幼稚園等や学校と共有されることは,その後の子どもの成長発達を支えるうえでも非常に重要である。しかし,5歳児健診のみならず乳幼児健診の情報が幼稚園等や学校に共有されることに関しては,まだ十分とはいえない。

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