特集 外来診療・診断のピットフォール
各論:代表的な疾患のピットフォール 内分泌・代謝
体重減少,摂食障害だと思ったら脳腫瘍による内分泌障害
伊藤 純子
1
ITO Junko
1
1虎の門病院小児科
pp.542-544
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002364
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症例
初診時18歳,女性
現病歴:中学3年生夏(15歳0か月)から食思不振と体重減少がはじまり,活動性も低下した。体重は高校に入ってさらに減少,初経がみられなかったため18歳0か月時に婦人科を受診し,ピル内服で月経が誘発された。甲状腺ホルモン低下もあったが,摂食障害のためと思われて経過をみていた。18歳6か月時,改善がみられないため内分泌内科を受診,副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)・コルチゾールも低値であったため入院精査を行うことになった。

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