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特集 小児臨床検査2024
XIII.感染症検査
1.総論 8)毒素検査
Bacterial toxin test
森永 芳智
1
Yoshitomo Morinaga
1
1富山大学学術研究部医学系微生物学講座
キーワード:
抗原検査
,
クロストリジオイデス・ディフィシル
,
腸管出血性大腸菌
,
核酸検査
Keyword:
抗原検査
,
クロストリジオイデス・ディフィシル
,
腸管出血性大腸菌
,
核酸検査
pp.534-538
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002001
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はじめに
細菌のなかには,毒力として細菌毒素(トキシン)を放出するものがおり,特徴的な病態を形成するものがある。きわめて豊富な細菌毒素が知られているが,診療において検査対象としているものはごく一部であり,培養検査だけでは確定診断には不十分で,細菌毒素の検出をもって診断できるものに限られる(表1)。細菌毒素の検査法として,従来より抗原検査が使われているが,近年は核酸検査(nucleic acid amplification test:NAAT)も利用できるようになってきた。両者の特性を理解して,診断に活用することが重要である。
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