非専門医にもできる! リウマチ・膠原病診断 膠原病を疑う検査異常 鑑別とアプローチ
抗核抗体陽性
野村 篤史
1
1順天堂大学 免疫学講座
キーワード:
結合組織疾患
,
抗核抗体
,
酵素抗体法
,
自己抗体
,
鑑別診断
,
病歴聴取
,
間接蛍光抗体法
Keyword:
Antibodies, Antinuclear
,
Autoantibodies
,
Diagnosis, Differential
,
Connective Tissue Diseases
,
Immunoenzyme Techniques
,
Medical History Taking
,
Fluorescent Antibody Technique, Indirect
pp.247-251
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017162615
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抗核抗体の測定法のスタンダードは間接蛍光抗体法であり,染色パターンから得られる情報は大きい.抗核抗体陽性の場合は全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,全身性強皮症,Sjoegren症候群,多発性筋炎/皮膚筋炎を念頭に問診・身体診察を行うが,臓器特異的な自己免疫疾患や薬剤,感染症などによっても抗核抗体陽性となりうる.抗核抗体陽性以外に症状や所見が何もない場合は非特異的な上昇の可能性を考えるが,膠原病を疑う症状や所見がある場合には分類基準を満たさない膠原病の可能性や今後の発症に注意を要する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017