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今月の特集1 自然免疫を担うリンパ球たち
抗原受容体をもたないリンパ球
NK細胞
Phenotypic analysis of group Ⅰ innate lymphoid cells in human diseases
海老原 敬
1
1秋田大学大学院医学系研究科(医学専攻等)医学専攻病態制御医学系微生物学講座
キーワード:
NK細胞
,
ILC1
,
細胞傷害活性
,
細胞内染色
,
脱顆粒試験
Keyword:
NK細胞
,
ILC1
,
細胞傷害活性
,
細胞内染色
,
脱顆粒試験
pp.582-587
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202995
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Point
●NK細胞は,ウイルス感染細胞や腫瘍に対して細胞傷害活性を発揮するだけでなく,早期にインターフェロンγ(IFN-γ)や腫瘍壊死因子α(TNF-α)を産生して炎症を誘導する.
●ILC1は組織に常在し,NK細胞と同様にIFN-γやTNF-αを産生するが,細胞傷害活性は低い.
●末梢血NK細胞には,未熟CD56highNK細胞(10%程度)と成熟CD56dimNK細胞(90%程度)が存在し,CD56dimNK細胞は細胞傷害活性能が高い.
●炎症(ウイルス感染,自己免疫疾患,腫瘍など)によってCD56dimNK細胞が炎症部位に遊走し,末梢血CD56dimNK細胞の頻度が減少することが多い.
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