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特集 小児臨床検査2024
Ⅱ.便検査
1.病原体検査―ウイルス,細菌,原虫,寄生虫
Pathogen testing―viruses, bacteria, protozoa, parasites
佐藤 真教
1
,
細井 賢二
1
Masamichi Sato
1
,
Kenji Hosoi
1
1都立小児総合医療センター消化器科
キーワード:
便中抗原検査
,
PCR法
,
便細菌培養検査
Keyword:
便中抗原検査
,
PCR法
,
便細菌培養検査
pp.38-41
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001872
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Ⅰ.ウイルス:便中抗原迅速検査
1 検査の意義と適応
ウイルス抗原を検査キットで検出することで病原微生物の有無を確認する検査である。日常診療では,臨床症状や経過からはノロウイルスかロタウイルス,もしくはその他のウイルス感染なのかの判断は困難である。その際に,この便中抗原迅速検査は有用である。また,日常診療においてウイルス性胃腸炎は医療関連感染の重要な原因であるため,迅速な診断が必要になる。便中に存在する抗原を約20分で同定できるため有用性は高い。
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