特集 これからの学校医~いろいろな子ども集団との連携
各論
学校医業務の実際 心の健診
井口 敏之
1,2
IGUCHI Toshiyuki
1,2
1星ヶ丘マタニティ病院小児科
2日本小児心身医学会学校保健委員会
pp.331-334
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001549
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はじめに
私が学校医になって5年ほどになる。名古屋市立の小学校1校を担当しており,全校規模約1000人,1年生の就学時健診は約160人,特別支援学級(情緒,知的)があり,通級はない。求められる学校医業務は就学時健診,春の全員の定期健康診断(多いので3回に分けて行う),秋の教育支援委員会(名古屋市は学校ごとに),冬に学校保健安全委員会への出席である。あとはインフルエンザの学級閉鎖の連絡くらいである。就学時健診も2時間以内に済んでしまうし,定期健康診断も300人ほどを3時間くらいで診てしまう。よくありがちな学校医の仕事ではないかと思う。そんななかで自分なりに工夫している点1)について,健診に限らず述べていきたい。
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