Japanese
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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
J.膠原病
リウマチ熱
Acute rheumatic fever
楢崎 秀彦
1
Hidehiko Narazaki
1
1日本医科大学小児科
キーワード:
リウマチ熱
,
溶連菌感染症
,
弁膜症
,
舞踏病
,
PANDAS
Keyword:
リウマチ熱
,
溶連菌感染症
,
弁膜症
,
舞踏病
,
PANDAS
pp.814-817
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001343
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1 疾患概念
リウマチ熱(acute rheumatic fever:ARF)は,A群β溶血性レンサ球菌(group A streptococcus:GAS)による咽頭炎から,約2~4週後に続発する発熱・関節炎・心炎・小舞踏病・輪状紅斑・皮下結節などの症状を呈する非化膿性炎症である。主に5~15歳に発症し,3歳未満や成人ではまれである。全世界で毎年47万人が新規発症し,約27.5万人がARFやリウマチ性心疾患(rheumatic heart disease:RHD)で死亡している。平均的な発症頻度は19人/10万人である1)。近年のわが国においては,日本小児循環器学会の稀少疾患サーベイランスの報告で年間5~10件くらいであり,非常にまれである。
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