特集 ワクチンup to date
各論
ロタウイルスワクチン 特殊な状況における接種 早産児
森岡 一朗
1
MORIOKA Ichiro
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
pp.1441-1444
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001090
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はじめに
新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:NICU)や新生児回復室(growing care unit:GCU)から退院する早産児は,ロタウイルスなどの胃腸炎の重症化のリスクが高い1)。したがって,とくにロタウイルスワクチンにより予防すべき対象者と考えられる2)。一方,ロタウイルスワクチンが定期接種となった際に安全性の観点から,生後2か月から14週6日までに初回接種を完了させることが望ましいとなった3)。そこで,NICU・GCUに長期入院している早産児が生後14週6日を超えて入院している場合,ロタウイルスワクチン接種をどうするのかという課題が生じた。
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