症例
嘔気・嘔吐を契機に診断へといたった萎縮性甲状腺炎の1例
河島 裕樹
1
,
野田 雅裕
1
,
小笠原 真志
1
,
大場 邦弘
1
,
香取 竜生
1
KAWASHIMA Yuki
1
,
NODA Masahiro
1
,
OGASAWARA Masashi
1
,
OBA Kunihiro
1
,
KATORI Tatsuo
1
1公立昭和病院小児科
pp.1387-1391
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001066
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はじめに
萎縮性甲状腺炎は,甲状腺腫大を伴わないまれな自己免疫性甲状腺機能低下症である1)。甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体に対する阻害抗体により,内因性TSHの作用が阻害され発症するとされるが,病因・病態に関しては未だ不明な点が多い。萎縮性甲状腺炎は甲状腺腫大がみられず,小児での発症例については成長障害を契機に診断へといたることが多い2,3)。
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