今月の主題 内科医ができる癌患者への対応
治療に伴う合併症への対応
嘔気・嘔吐
小泉 和三郎
1
,
田辺 聡
1
,
長場 静香
1
,
樋口 勝彦
1
,
西元寺 克禮
1
1北里大学医学部内科Ⅰ
pp.1521-1523
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908297
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
嘔気・嘔吐は,癌の化学療法において患者が最も苦痛を感じる薬物有害反応の一つである.
嘔気・嘔吐は食欲不振,脱水,電解質異常,Mallory-Weiss症候群などを併発する.
患者のquality of life(QOL)の向上を図るためには,これら薬物有害反応の発現を抑制することがきわめて重要である.
5-HT3受容体拮抗剤は第一選択薬であり,ステロイド剤との併用がより効果的である.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.