特集 小児の集中治療の実践―躬行実践―
総論
基本項目 身体診察とバイタルサインでの重症度の評価
久我 修二
1
KUGA Shuji
1
1大分こども病院
pp.1243-1246
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001033
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はじめに
小児の重症患者には滅多に遭遇しない。そのため重症患者に遭遇すると驚きパニックになる。経験のある医師でも頭が真っ白になる。災害対応と同じだ。重症患者に遭遇したとき,われわれ(ふつうの)小児科医の役割は,重症度の評価と初期対応を行い,速やかに高次医療機関に転院搬送することである。日常の診療と異なり,確定診断は必要ない。身体所見から重症度を評価して,最低限の介入を行い,高次医療機関にバトンタッチする。
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