特集 どうする!? 突然の感染症対応―外来患者も入院患者も
症候から考える感染症マネジメント
バイタルサインと感染症
山本 舜悟
1,2
1大阪大学大学院 医学系研究科変革的感染制御システム開発学/感染症総合教育研究拠点(CiDER)人材育成部門感染制御人材チーム
2大阪大学医学部附属病院 感染制御部
キーワード:
発熱
,
心拍数
,
比較的徐脈
,
腫瘍熱
Keyword:
発熱
,
心拍数
,
比較的徐脈
,
腫瘍熱
pp.1045-1049
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_1045
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Summary
▪平熱は個人差が大きく,測定部位や測定機器によっても変動しうる.
▪安静時には体温が1°C上昇するごとに平均心拍数は4.4~18回/分,感染症や発熱性物質への反応では平均8~20回/分上昇する.
▪比較的徐脈の定義は難しい.ある一時点で判断するより,時間経過で判断したほうがよい.
▪腫瘍熱は間欠的な発熱になりやすく,発熱時のみ頻脈になることが多い.
▪頻呼吸は敗血症の早期のサインである.
© Nankodo Co., Ltd., 2022