特集 コロナ禍でのグローバルヘルス
各論:アジア諸国の対応
【コラム】ニュース情報をいかに収集するか
高橋 謙造
1
TAKAHASHI Kenzo
1
1帝京大学大学院公衆衛生学研究科
pp.92-94
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000735
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
筆者が,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報を包括的に収集し始めたのは,まだ,COIVD-19という名称が世界保健機関(WHO)によって命名される(命名は2020年2月11日)前の2020年1月14日ごろである。この日の報道によると,WHOは,中国からの報告を受けた謎の新型肺炎の原因ウイルスが新型コロナウイルスであることを明らかにしている。コロナウイルスといえば,当時の筆者の理解ではcommon coldの一般的なウイルスというものであったため,この報道を受けて,もっと情報を掘り込まねばならないと考えた。しかし,TV報道から受動的に情報を得ているだけでは十分ではない。そこで向かったのが新聞報道であった。やがて最新情報は,トップジャーナルといわれる学術誌に掲載されていることに気づき,これらの情報の収集を開始した。また,SNSメディアであるTwitterを活用して,欧米の研究者などが最新の知見を発信していることにも気づいた。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.