Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅷ.境界領域疾患
1.斜視
Squint
野呂 充
1
NORO Michiru
1
1国立病院機構仙台医療センター眼科
pp.1014-1019
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000692
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1 基本病因,発症機序
斜視は,両眼の視線が正しく目標に合致しない状態,すなわち眼位ずれであるが,これは斜視の属性の一部だけで,そのほかに感覚異常(抑制,弱視,対応異常など)および運動異常(抑制,攣縮など)を伴う症候群である(図1)1)。斜位は,顕性の眼位ずれはないが片眼を遮蔽すると遮蔽された眼が動いて左右の位置関係にずれが生じる状態(潜在性の眼位ずれ)である。
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