眼科手術の適応―最新情報
3.斜視 1)MISS
根岸 貴志
1
1順天堂大学医学部眼科学教室
キーワード:
MISS
,
minimally invasive strabismus surgery
,
小切開斜視手術
,
Plication
,
斜視
Keyword:
MISS
,
minimally invasive strabismus surgery
,
小切開斜視手術
,
Plication
,
斜視
pp.1047-1051
発行日 2017年9月30日
Published Date 2017/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000139
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斜視手術における結膜切開の歴史は,1949 年にHarms により角膜輪部切開が発表され1),vonNoorden により広まった2)。広い視野が得られ,筋の直上を切開するよりも出血や瘢痕化が少ないが,角膜にdellen を引き起こしたり,結膜下出血や充血による不快感が残ったりすることが欠点である。Parks により提唱された円蓋部切開は,術後の不快感を減少させたが3),テノン嚢が脱出したり,高齢者では結膜が裂けたりする点が問題である。Gobin らは1994 年に小切開でのhangbackを用いた後転法を発表し4),この方法を発展させたMojon による論文が,小切開斜視手術(MISS:minimally invasive strabismus surgery)の元になっている5)。
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