特集 成人患者における小児期発症慢性疾患
成人期における主な小児期発症疾患の病態・管理
染色体異常 Down症候群・その他の先天異常症候群
黒澤 健司
1
KUROSAWA Kenji
1
1神奈川県立こども医療センター遺伝科
pp.1635-1638
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000408
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はじめに
医療の発展により染色体異常症や先天異常症候群症例の生命予後が著しく改善した。Down症候群は,循環器合併症や感染症の管理の向上によりその生命予後が改善した代表的疾患である。かつては20歳台といわれていた平均寿命は,60歳をこえるまでにいたっている。しかし,このことによりこれまで以上に成人期の合併症に関する医療管理が重要となってきている。
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