誤嚥や誤飲，水の事故，交通事故から守る方法は？

はじめに

　子どもの事故（傷害）の死亡件数は，近年減少傾向ではあるが，疾患を含むすべての死因の上位を占めている。とくに1～2歳の死亡件数は先天奇形や染色体異常についで2番目に多く，この時期には救急搬送件数からみても事故発生件数は最多であることから，この時期を安全に過ごすことがその後の人生を左右する。この時期は家庭で過ごす時間が長いため，家庭内での事故発生が多く，その主な内訳は「誤嚥や誤飲」，「水の事故」「転落・転倒」によるものである。屋外では，保護者と同乗する自動車での「交通事故」が多い（図1）。