特集 感染症対策の変化と進化—コロナがもたらしたもの
COVID-19流行下におけるその他の感染症の発生動向と対策
砂川 富正
1
1国立感染症研究所実地疫学研究センター
キーワード:
COVID-19
,
パンデミック
,
薬剤を用いない介入策
,
インフルエンザ
,
RSウイルス感染症
Keyword:
COVID-19
,
パンデミック
,
薬剤を用いない介入策
,
インフルエンザ
,
RSウイルス感染症
pp.728-733
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209727
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【ポイント】
◆2020年は,COVID-19パンデミックの発生により,他の感染症の発生動向においても大きな影響があった.
◆呼吸器感染症や腸管感染症の全般においては,一部の年齢層で発生の減少という形で顕著に表れた.一方でCOVID-19に対して広く強化された感染対策は,年齢の低い乳幼児や性感染症においての影響は表れなかった可能性が高い.
◆RSウイルス感染症の流行はいったん低減したが,年代によって,免疫学的な影響の可能性も含めて複雑に推移した.
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