特集 新生児科医が押さえておきたい専門的手技
気道確保・呼吸管理 一酸化窒素吸入療法:病態に基づく適応判断から安全な導入・離脱まで
中西 秀彦
1
NAKANISHI Hidehiko
1
1北里大学医学部附属新世紀医療開発センター先端医療領域開発部門新生児集中治療学
pp.944-949
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000003031
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はじめに
新生児は出生と同時に,胎盤に依存する胎児循環から,肺でガス交換を行う新生児循環へと移行する。肺の拡張に伴って肺血管抵抗が低下し,肺血流が増加することで胎外生活への適応が進む。しかし,この移行が障害され,出生後も肺血管抵抗が高い状態が続くと,動脈管や卵円孔を介した右左シャントにより重篤な低酸素血症をきたす。これが新生児遷延性肺高血圧症(persistent pulmonary hypertension of the newborn:PPHN)である。

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