特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(8)入院中〔感染〕
154.新生児の白血球増多症・白血球減少症
不破 一将
1
Kazumasa Fuwa
1
1日本大学医学部附属板橋病院新生児科
キーワード:
新生児
,
白血球増多症
,
白血球減少症
Keyword:
新生児
,
白血球増多症
,
白血球減少症
pp.497-500
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002970
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概念・定義
新生児期の白血球数は生後の経過時間や在胎週数によって大きく変動し,一概に増多や減少を定義することは困難である。出生直後は,胎盤由来の顆粒球コロニー刺激因子(G-CSFなど)の影響で好中球が増加し,生後12~18時間で白血球数は上昇する。その後徐々に低下し,生後5日頃にはおおよそ10,000/μL以下となり,成人と同程度になる(図1)1)。正産児に比べ早産児では正常下限値がさらに低値となる傾向がある(図2)。一方で臨床上は,新生児では白血球増加より好中球減少をしばしば経験する。一般に,好中球絶対数(ANC)が1,000/μL未満で感染リスクが高く,特にANCが500/μL未満では重篤感染症のリスクが著増するため,厳重な経過観察と対応が必要である。以下に,新生児期の主な白血球減少および増多の原因について,代表的な疾患や病態を挙げる。

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