特集 周産期から広がるファミリーセンタードケア
総論
わが国の新生児集中治療施設での看護体制からみたファミリーセンタードケア
清水 彩
1
SHIMIZU Aya
1
1大阪公立大学看護学研究科母性看護・助産学分野
pp.786-790
発行日 2026年8月10日
Published Date 2026/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002783
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はじめに
コロナ禍における厳しい面会制限は,新生児集中治療室(NICU)における家族の存在意義を問い直す契機となった。長らく家族と児が分断された経験を経て,家族は単なる訪問者ではなく,ケアの主体であり,子どもの健やかな成長と発達に不可欠な存在であるというファミリーセンタードケア(family-centered care:FCC)の基本理念1)が,改めて現場で再認識されている。一方で,児の侵襲的処置に伴う疼痛管理において,親がケアの主体(パートナー)として参加できるか否かは,医療者による意図的な情報提供や肯定的なアプローチ,そしてそれを支える組織システムに強く依存することが示されている2)。

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