特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
101.先天梅毒
森 雅亮
1
Masaaki Mori
1
1東京科学大学生涯免疫医療実装講座
キーワード:
梅毒トレポネーマ
,
梅毒非特異的検査(rapid plasma regain:RPR)
,
ベンジルペニシリンカリウム
,
ベンジルペニシリンベンザチン
,
全数把握疾患
Keyword:
梅毒トレポネーマ
,
梅毒非特異的検査(rapid plasma regain:RPR)
,
ベンジルペニシリンカリウム
,
ベンジルペニシリンベンザチン
,
全数把握疾患
pp.460-465
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002517
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はじめに
梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum:TP)という病原体によって起こる感染症であり,成人では性的接触で感染する。わが国では2011年頃から梅毒の報告数が増加しており,COVID-19パンデミックで他のインバウンド感染症が著減していたにもかかわらず,2022年には10,000例に上る症例の報告がみられ,社会的な注目を集めている1)。妊娠中に梅毒に感染すると胎盤を通じて胎児も感染し,流死産,胎児水腫,早産などを引き起こす。わが国では妊婦初期の健診において梅毒検査が行われ,梅毒感染者に対しては治療が行われるが,妊婦健診が未受診であったり,検査後に梅毒に感染したりした場合には,出産時まで梅毒の感染に気がつかないこともある。このため本疾患の存在を忘れることなく,早期診断・早期治療を目指すことが重要である。

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