特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
93.エンテロウイルス(エコーウイルス11型を含む)
幾瀨 樹
1
Tatsuki Ikuse
1
1国立成育医療研究センター感染症科
キーワード:
エンテロウイルス
,
急性肝不全
,
無菌性髄膜炎
,
急性心筋炎
,
エコーウイルス11型
Keyword:
エンテロウイルス
,
急性肝不全
,
無菌性髄膜炎
,
急性心筋炎
,
エコーウイルス11型
pp.421-424
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002509
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
エンテロウイルスとは
エンテロウイルスはピコルナウイルス科(Picornaviridae)に属する一本鎖RNAウイルスである。“Pico(小さい)”+“RNA”とあるように,ゲノムの全長は7.4から8 kbと短いのが特徴である。ポリオウイルス,コクサッキーウイルス,エコーウイルスなどさまざまな種類のエンテロウイルスが知られているが,現在はウイルスの外殻を形成するVP1(viral protein 1)の遺伝子の塩基配列に基づいた分子系統学的解析によって,ヒトエンテロウイルスA(HEV-A)からHEV-Dの大きな分類に,そして詳細な分類として100を超える遺伝子型に分類されている(表1)。遺伝子型によって臨床像のパターンが異なるため,臨床像から遺伝子型を推定することもある(表2)1,2)。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

