特集 快適で安全な周産期の麻酔のために
各論:硬膜外麻酔による産痛緩和と分娩管理
産科:分娩管理の実際
山下 隆博
1
YAMASHITA Takahiro
1
1総合母子保健センター愛育病院産科
pp.1333-1336
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002355
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はじめに
無痛分娩は2000年代に入りわが国でも徐々に増加し,2020年前後からは対応可能な施設が特に都市部で増加している。しかし現状では産婦人科医が麻酔を担当している施設が多く,麻酔科医が担当している施設であっても平日日中の計画分娩だけに対応している施設も多い。今後は麻酔科医による無痛分娩管理が増加していくと思われるが,日本全国の需要を満たすまでにはある程度の期間を要するため,しばらくは産婦人科医による無痛分娩の管理,新規導入が続いていくと予想される。無痛分娩は疼痛除去以外にも分娩経過にさまざまな影響を与えるため,無痛分娩に対応するスタッフは本稿で述べる内容に十分に習熟しておく必要がある。

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