特集 周産期の画像診断 第3版
母体・胎児編 Ⅰ.超音波診断 B.妊娠中後期
胎児心エコー検査ガイドライン
稲村 昇
1
INAMURA Noboru
1
1近畿大学医学部小児科・思春期科
キーワード:
胎児心エコー検査
,
ガイドライン
,
出生前診断
,
胎児心エコー認証医
Keyword:
胎児心エコー検査
,
ガイドライン
,
出生前診断
,
胎児心エコー認証医
pp.81-85
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001821
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胎児心エコー検査ガイドライン
「胎児心エコー検査ガイドライン」は,2006年に初版が発行され,2021年に第2版が出版された。初版の特徴は胎児心エコー検査をスクリーニング(レベルⅠ)と精査(レベルⅡ)に分類し,各レベルで行うべき検査範囲を明示したことと,倫理的配慮も解説したことである1)。その後,2010年には胎児心エコー検査が健康保険収載となり,胎児に対する医療行為として広く認知されるに至った。その後,画像技術,医療関係者の考え方,生殖医療を取り巻く環境が変化し,胎児心エコー検査の役割も変化した。さらに,2019年より胎児心エコー認証医制度が施行され胎児心エコー検査の社会的役割の重要性が増している。第2版では,このような状況を踏まえ以下の点を重点的に改訂した2)。
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