今月の主題 母子医療と臨床検査
技術解説
妊娠初期の検査技術
胎児異常の母体血液スクリーニング検査
鈴森 薫
1
Kaoru SUZUMORI
1
1名古屋市立大学医学部産科婦人科
キーワード:
母体血液スクリーニング
,
染色体異常
,
出生前診断
Keyword:
母体血液スクリーニング
,
染色体異常
,
出生前診断
pp.753-756
発行日 1997年7月15日
Published Date 1997/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903362
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母体血液中のα-フェトプロテインが中枢神経管欠損などの胎児異常で高値を示すことは以前から知られており,この種の疾患の胎児スクリーニングとして英国などで行われてきた.その後,α―フェトプロテインの低値とダウン症との関連が報告されて以来,絨毛性ゴナドトロピンやエストリオールとの関係も明らかにされ,これらの3つのマーカーを組み合わせてダウン症のリスクを算出するトリプルマーカーテストが登場した.現在,数施設で臨床応用が試みられ,診断的価値が検討されている.
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