特集 周産期(産科)の手術の工夫―筆者はこうしている
帝王切開術
開腹法
川口 晴菜
1
KAWAGUCHI Haruna
1
1大阪母子医療センター産科
pp.1089-1092
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001678
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はじめに
当センターは,総合周産期母子医療センターであり,産科および各科小児科で構成されている。年間分娩数は,約1,800件であり,そのうち帝王切開は約28%である。外回転,帝王切開後経腟分娩(TOLAC),双胎経腟分娩を実施しており,胎児疾患や早産症例についても,非頭位や胎盤位置異常,子宮術後でTOLAC禁忌のものを除き基本的には経腟分娩を選択している施設である。また,新生児部門,麻酔科部門の協力があって,常時緊急適応切開に対応可能であることから,できるだけ妊娠期間の延長を図ることが多いため,児を一刻も早く娩出させかつ,母体の安全性を担保しなければならない場面が多い。
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