特集 産科医療補償制度15年でみえてきたもの―脳性麻痺の原因分析と再発防止策
各論
脳性麻痺の原因と再発防止 2.産科疾患 子宮破裂
市塚 清健
1
ICHIZUKA Kiyotake
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科
pp.89-92
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001407
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はじめに
子宮破裂とは,突発的に起こり,速やかな児娩出や子宮摘出など,迅速な診断と適切な対応が求められる産科救急疾患である。その診断や予防は容易ではない。一方,産科医療補償制度再発防止委員会によるこれまでの分析により,子宮破裂が原因として児が脳性麻痺に至った事例に関してはいくつかの共通した点も指摘されており,その再発予防策も提示されている。本稿では,子宮破裂が要因として脳性麻痺に至った事例の危険因子や再発防止策について産科医療補償制度の再発防止委員会による報告書をもとに解説する。
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