増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
代謝・内分泌
早産児や低出生体重児の思春期発来は正期産児や非低出生体重児と異なるのか
石井 智弘
1
ISHII Tomohiro
1
1慶應義塾大学医学部小児科
キーワード:
small for gestational age
,
思春期早発症
,
premature adrenarche
,
多囊胞性卵巣症候群
,
精巣癌
Keyword:
small for gestational age
,
思春期早発症
,
premature adrenarche
,
多囊胞性卵巣症候群
,
精巣癌
pp.557-559
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001368
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基本病態
早産児や低出生体重児では,さまざまな疾患の罹患率が高くなるとともに,特異的な成熟パターンが報告されている。なかでも思春期の発来・進行については,多くの後方視的観察研究,少数の前方視的観察研究が報告されている。早産児や低出生体重児の一部が,正期産児や非低出生体重児に比べて,より早い年齢で思春期を迎え,より低い成人身長に至ると推測されている1)。
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