増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
中枢神経系
脳室周囲白質軟化症のリスク因子によって発症進展機序は異なっているのか
野田 晴香
1
,
佐藤 義朗
1
NODA Haruka
1
,
SATO Yoshiaki
1
1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター新生児部門
キーワード:
脳室周囲白質軟化症
,
PVL
Keyword:
脳室周囲白質軟化症
,
PVL
pp.336-338
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001310
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基本病因,発症機序,解剖学的背景
脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia:PVL)は主に早産児にみられる白質障害である。早産児の白質障害は病理学的に,囊胞を形成する巣状壊死(cystic PVL),囊胞を形成しない微小巣状壊死(non- cystic PVL),びまん性白質障害(diffuse white matter injury)に大別される。近年,cystic PVLの割合は低下し,non-cystic PVLが一般的である1)。
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