特集 新型コロナウイルス感染症と周産期医療
各論
新生児医療への影響 新型コロナウイルス感染妊婦から出生した新生児の管理
野崎 昌俊
1,2
NOZAKI Masatoshi
1,2
1大阪母子医療センター周産期・小児感染症科
2大阪母子医療センター新生児科
pp.1486-1490
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001127
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はじめに
新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)は,2020年初頭には世界的な流行をみせ,SARS-CoV-2感染妊婦も増加した。当初,世界の諸機関は出生した児と感染母体との隔離を推奨したが,多くは2020年のうちに母子同室,母乳育児を推奨する方針へ転換した。一方,日本では感染拡大が比較的抑えられていたこと,2類相当の感染症に指定されていたこともあり,厳格な感染対策が継続された。SARS-CoV-2感染妊婦から出生した新生児の管理を振り返り,5類感染症となった今後の対応,また,次のパンデミックへの備えとしたい。
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